教室主宰学会


第19回毛髪科学研究会

The 19th Annual Meeting for Hair Science Research
2011年11月26日(土)大手町サンケイプラザ(東京)
終了

 
 


第26回日本美容皮膚科学会総会・学術大会

2008年8月30日〜31日ロイヤルホテル(大阪中之島)
終了

 
 
 

実験助手・医局秘書募集

大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄附講座では、実験助手・医局秘書募集を募集しております。詳しくは→こちら

 

 

 この度、大阪大学大学院医学系研究科に皮膚・毛髪再生医学寄附講座が新設され、平成18年4月より本講座を担当させていただくことになりましたので一言抱負を述べさせていただきます。

 加齢のメカニズムの解明と老化防止は現代医学の重要なテーマであり、中でも皮膚は個体老化を如実に映し出します。近年Quality of Life (QOL) の向上に対する社会的な要望は日増しに高まってきており、皮膚の老化の代表的徴候である、脱毛、シミ、皺に対する若返り療法(アンチエイジング)が注目されています。加齢に伴うこれらの皮膚の変化は誰でも経験することになりますが、遺伝的素因に基づいて比較的若年より発症する男性形脱毛は生命を脅かしはしませんが個人のQOLを低下させてしまいます。しかしながら、この領域は従来より香粧品業界等の領域で、保険診療が認められていなかった分野でもあり、そのため皮膚科医師は積極的には関与して来ませんでした。一方、欧米においては最近10年ぐらいの間にアンチエイジングに対する関心の高まりと共に皮膚科医が積極的に関与してきています。その結果として、ともすれば科学的根拠の曖昧な新しい治療法が自費診療や民間療法として国内にも急速に導入されてきており、様々な社会的問題を生じるようになってきています。一方、混合診療に対する社会的な要求は強まってきており皮膚のアンチエイジング療法に対しても科学的根拠に基づく治療への要求は益々増加するものと考えられます。そこで科学的根拠基づいた新しい皮膚の抗加齢療法についての基礎的研究及び臨床応用を検討する日本における中心的研究施設を目指したいと考えております。

 

具体的には

1) これまでにも多くの遺伝子改変皮膚疾患モデルマウスを作製し、皮膚再生メカニズムを検討してきており多数の新知見を見いだしています。現在これらに知見に基づきヒトの皮膚疾患へ還元すべき研究を続けています。中でもTGF-betaの産生抑制と活性化抑制やStat3を活性化する生理活性ペプチドによる男性型脱毛治療方法の開発を行う予定です。

2) 近年の再生医学研究によりマウスにおいては毛包を構成する間葉系細胞である毛乳頭細胞が脂肪細胞や平滑筋細胞、末梢神経細胞に分化する可能性が示されてきています。また毛包の立毛筋が付着するバルジ領域に皮膚の幹細胞が存在し、神経や骨髄の幹細胞と類似した性格を有することも報告されています。しかしながらヒト毛包の幹細胞や毛乳頭細胞からの分化転換については未知であります。そこで成体幹細胞のソースとして最も容易に入手可能な皮膚とりわけ毛包の幹細胞と毛乳頭細胞を用いた毛髪再生方法を確立します。またこれらの細胞を用いた糖尿病性皮膚潰瘍などの難治性皮膚潰瘍への応用も視野に入れております。さらには他臓器細胞への分化転換条件を検討する予定です。現在表皮細胞と真皮の線維芽細胞からなる複合人工皮膚は既に臨床応用されていますが、汗腺や毛包などの皮膚付属器が再生されません。これらの再生についても重要課題として検討します。

3)臨床研究では、現在自費診療として美容皮膚科領域で行われ始めたアンチエイジング医療に関して客観的なエビデンスを検証していきたいと考えています。

 准教授に男性型脱毛症の発症機序にTGF-b1が関わることを見出した乾重樹先生に就任してもらい、核内ステロイドコアクチベータを専門とする皮膚科特任助教の中島武先生にも研究に参加してもらって活動を開始しております。




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大阪大学大学院医学系研究科
皮膚・毛髪再生医学寄附講座
Department of Regenerative Dermatology
Osaka University Graduate School of Medicine


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